【形容詞(adjective)の使い方】ハリーポッター英語5日目

書くときも読むときも、形容詞がどこを修飾しているのか、置く場所は冠詞の前だったか後だったかなど、迷うことはありませんか?今回は、なんとなく雰囲気で使いがちな形容詞について勉強しようと思います。

形容詞の基本的な働き

形容詞は、人や物事などの性質・状態・数量などを表し、名詞を修飾します。
a yellow flower (黄色い花)

補語になります。
This flower is cute. (この花はかわいい)

*補語になれるのは、名詞・代名詞・形容詞のいずれかです。

形容詞の位置・順序

【原則】
■名詞の前(名詞を修飾するときは、名詞の前に置くのが原則)
a great film

■名詞の後に置く(形容詞にほかの語句がついて2語以上になった場合は名詞の後ろに置く)
a basket full of oranges

■動詞の後に置いて、主語の名詞を説明する(補語になる)
She looks happy.

*形容詞を複数並べるときには、以下のように順序のルールがあります。
①冠詞や代名詞や名詞の所有格
②数量
③主観的判断
④大きさ
⑤年齢、新旧
⑥色
⑦材料、出所

・Come and see my ten cute small young white Dutch rabbits.
(私の10匹のかわいい小さな子供の白いオランダうさぎを見においで。)
・I’m looking for a large brown leather bag.
(私は大きな茶色の革のかばんを探しています。)

【注意】
■suchを使う場合:
I have never seen such a big house.(私はこんな大きな家はみたことがない。)
suchの後ろに数えられる名詞の単数形が来ると、such + a/an + 数えられる単数形の名詞の語順となる。

■高さ/長さ/年齢などを表す形容詞:それがどのくらいの数量なのかを表す語句が、形容詞の前に置かれる。
I tried to climb a fence two meters high.(私は2mのフェンスをよじ登ろうとした。)

■-thing, -one, -bodyのつく代名詞:代名詞のあとに置く。
I want to drink something cold.(私は何か冷たい飲み物が欲しい。)
Is there someone special in your life?(あなたの人生に、特別な誰かがいますか?)

■-able, -ibleで終わる形容詞:
all, every, no や最上級の形容詞とともに使われる場合は、名詞のあとに置かれる。
There is no bus service available after 10 o’clock.(10時以降、利用できるバスサービスはありません。)
The sea was the deepest blue imaginable.(海は、想像できる限りの深い青色だった。)

この時点でおなかいっぱいですよね、わかります。今日ですべてを覚えることは難しいので、こんなルールがあったんだな~と、気軽な気持ちで最後まで頑張りましょう。

形容詞を置く位置によって意味が変わるもの

■present
What is your present address?(名詞の前に置くと、「現在の」という意味)
He was present at the meeting.(動詞の後に置くと、「出席していた」という意味)

■responsible
the man responsible(責任者)
a responsible man(頼りになる男)

■concerned
the people concerned(関係する人)
concerned people(心配している人)

■late
the late news report(最近のニュース記事)
He was late.(彼は遅れた)

■right
the right hand(右手)
He is right(彼は正しい)

■ill
ill temper(不機嫌)
He is ill.(彼は病気だ)

形容詞が補語になるときの注意点

■補語として使える形容詞
He was alone in the street. のaloneのように、名詞の前では用いられないものがあります。

alive:生きて、asleep:眠って、afraid:恐れて、awake:目覚めて、aware:気づいて、content:満足して、glad:喜んで、well:元気で、など

■人を主語にしなければならない形容詞
補語になるとき、主語が人でなくてはならない形容詞があります。おもに人間特有の性質や感情を表す形容詞に多いです。

able:できる、glad:嬉しく思う、sorry:気の毒に思うなど

■人を主語にできない形容詞
補語になるとき、主語をを人にできない形容詞があります。

convenient:便利な、necessary:必要な、など

数量を表す形容詞

■可算名詞、不可算名詞によって、使える形容詞が変わります。
・可算名詞で使う物:many(多くの)、few(ほとんどない)
・不可算名詞で使う物:much(多くの)、little(ほとんどない)
・可算名詞でも不可算名詞でも使えるもの:a lot of(たくさんの)、lots of(たくさんの)、enough(十分な)、など

国名を表す形容詞

■国名や地名を表す固有名詞には形容詞の形があり、国民や個人を表す名詞としても用いられます。
国名:America、Australia、Japan
形容詞:American、Australian、Japanese
国民全体:the Americans、the Australians、the Japanese
個人:an American、an Australian、an Japanese

ハリーポッターで形容詞を復習

今回学習したことをハリーポッターで復習しましょう。
形容詞は黄色マーカーの部分です。

ダーズリーおじさんの描写では、
He was a big, beefy man with hardly any neck, although he did have a very large moustache.
彼は、ほとんど首がない大きくでっぷりした体格の男だ、とはいっても、とても多い口ひげもあったが。

形容詞は、名詞の直前(冠詞のあと)に置かれていますね。
very large moustacheは判断・大きさの順で並べられています。

ペチュニアおばさんについての描写ではどうでしょうか。
Mrs Dursley was thin and blonde and had nearly twice the usual amount of neck……(略)
ミセスダーズリーは非常に痩せていて、金髪で、普通の2倍くらいの首で…。

文章が長くて途中で切ってしまいましたが、thin/blondeは補語になっています。usualは、名詞のamountの直前に置かれています。

形容詞があると表現豊かな文章になるので、読者も想像が膨らんで楽しいですね。

形容詞のまとめ

■形容詞は、名詞を修飾して、人や物について詳しく説明する
■補語になれる
■基本的には名詞の直前に置く
■形容詞に他の語句がついて2語以上の語群になったら名詞の後ろに置く
■細かいルールは使いながら覚えていく
■複数の形容詞を並べるときの順序は以下の通り
①冠詞や代名詞や名詞の所有格(a/an、He、myなど)
②数量(one、twoなど)
③主観的判断(nice lovelyなど)
④大きさ(large、smallなど)
⑤年齢、新旧(young、newなど)
⑥色(blue、redなど)
⑦材料、出所(paper、Japaneseなど)

細かなルールがたくさんあって大変でしたね。形容詞を上手に使って、表現豊かな英文を作れるようになりましょう!

参考書籍:(編著者)墺タカユキ / (著者)川崎芳人 / 久保田廣美 / 高田有現 / 高橋克美 / 土屋満明 / Guy Fisher / 山田光 / (編者)鈴木希明 、「総合英語 Evergreen」、いいずな書店、2017年1月15日
総合英語 Evergreen | いいずな書店 | 英語副教材 | 株式会社いいずな書店 (iizuna-shoten.com)


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